hitokoto 顔は心の鏡

心と体はつながっています。心が満たされていれば美しい顔に、その逆の場合は険しい顔になり、人を寄せ付けなくなります。しんどい時こそ一呼吸おいて、優しい顔をイメージしてみてください。自分の雰囲気が変わると、幸せの方が近づいてきます。

 

20代前半の女性患者様がいました。

初めてお会いした時は職場の自分をとりまく人間関係に深い憤りを感じ、世界を恨んでいるかのような険しい顔をしておられました。話の内容はまわりを否定するばかりで、自分を振り返ることがないようでした。私の言葉が患者様の心にどこまで届くかわかりませんが、自身の雰囲気で損をしている可能性が高いと率直に伝え、何事にも「ありがとう」と言葉にし、その姿勢を持つように助言しました。2回目の来院時は、「薬よりも、自分を変える言葉が効きました」と別人のような美しい顔でうれしい話をされました。人間関係も改善しているようなので、薬の処方はせず3回の来院のみで卒業されています。